About Project | プロジェクト概要

Click here for the English page

 

TOKYO数寄フェス2017関連企画 |谷中アートプロジェクト
「全体と部分 / The Whole and The Part」
東京藝術大学 x パリ国立高等美術学校 グローバルアート共同プロジェクト2017

概要

開催期間:11月10日(金)ー11月19日(日)
時間:11:00-17:00
会場:上野谷中地域(市田邸、旧平櫛田中邸、旧谷邸)
休館日:11月14日(市田邸のみ)
主催:東京藝術大学、パリ国立高等美術学校
協力:NPOたいとう歴史都市研究会、株式会社まちあかり舎、株式会社ルピシア
企画:東京藝術大学×パリ国立高等美術学校グローバルアート共同プロジェクト2017パリ・ユニット

数寄フェス2017オープニングセレモニー:
11月10日(金)15:30-16:00  上野公園 噴水前広場

ーーー

本企画は、東京藝術大学とパリ国立高等美術学校の国際色豊かな両校の学生16人が、フランスと日本での数ヶ月に渡る交流で得た経験をもとに「The Whole and The Part / 全体と部分」というテーマに向き合い、東京・谷中の人々の暮らしに寄り添いながら制作した作品を発表する展覧会です。

「全体と部分」は、パリ国立高等美術学校のエルザ・カヨ教授が学生たちに作品制作の原点として提案した言葉です。人間の身体が手や足などの部分だけでは機能しないように、細部はより大きな全体の一部となったとき大きな価値を持ちます。また、2016年4月に新設された東京藝術大学大学院美術研究科グローバルアートプラクティス専攻(GAP専攻)では、アーティストがより大きな世界の一員として、社会実践(ソーシャル・プラクティス)を行う存在になることを目指しています。

GAP専攻の学生7名は、6月の10日間フランスに滞在し、9名のパリ国立高等美術学校の学生と出会い、ワークショップや美術館訪問、演習授業を通じて交流を行いました。その後のリサーチ期間を経て、今度は10月にパリ国立高等美術学校の学生たちが日本を訪れ、芸大生と再会し、1ヶ月間谷中で滞在制作を行っています。両校の学生はそれぞれの持つ文化や価値観など固有の「部分」を交換したり共有したりしながら、谷中の街に向き合い、共に作品を制作し、展覧会という一つの「全体」を作り上げていきます。

建物の細部にそれぞれの歴史が宿る三軒の古民家で、学生たちが何を発見し、これまでの経験とどのように結びつけ、展覧会に昇華させるのか。個性あふれる若きアーティストたちの試みに、どうぞご期待ください。

ーーー

参加作家(学生)

東京藝術大学:

村上 愛佳(Manaka Murakami)

室井 悠輔(Yusuke Muroi)

落合 元世(Motoyo  Ochiai)

朴茶仁 (Da In Park)

坂(Saka)

ビラバイタヤ・コチャコン(Korchakorn Viravaidhya)

王 千華(Cian-Hua Wang)

 

パリ国立高等美術学校

ジャコモ・セルレシ(Giacomo Cerlesi)

フロランティーヌ・シャロン(Florentine Charon)

ヴィクター・ジャンノッタ(Victor Giannotta)

アナマ・コトラレフスキー(Anama Kotlarevsky)

マティ・ラボリ(Mathie Laborie)

リュック=アンドレア・ローラ(Luc-Andrea Lauras)

タマラ・モリセ(Tamara Morisset)

エステバン・ヌヴー(Esteban Neveu)

ダルタ・シデレ(Dārta Sidere)

 

プロジェクトメンバー(教員)
東京藝術大学美術学部:

小沢剛(美術研究科グローバルアートプラクティス専攻/ 先端芸術表現科 教授)

大巻伸嗣(美術研究科グローバルアートプラクティス専攻/ 彫刻科 教授)

薗部秀徳(美術研究科グローバルアートプラクティス専攻 講師

西村雄輔(グローバルサポートセンター特任准教授)

田村かのこ(美術研究科グローバルアートプラクティス専攻特任助教)

近藤美智子(美術研究科グローバルアートプラクティス専攻特任助教)

木戸龍介(美術研究科グローバルアートプラクティス専攻特任助手)     

土井つかさ(美術研究科グローバルアートプラクティス専攻教育研究助手)     

 

パリ国立高等美術学校

エルザ・カヨ教授(芸術実践)

クレリア・チェルニック芸術理論教育・芸術哲学 教授(芸術理論)

村上華子(東京藝術大学美術学部卓越助教)

マオ・タオ(東京藝術大学美術学部卓越助教)

ファビアン・デュクロ(東京藝術大学美術学部卓越助教)

 

◉東京藝術大学GAP専攻

東京藝術大学大学院美術研究科グローバルアートプラクティス専攻(GAP専攻)は、グローバル社会の一員として現代アートを実践する人材育成を目的とし2016年に新設された修士課程。留学生も多数在学し、英語と日本語で授業を行う。

 

パリ国立高等美術学校

パリ国立高等美術学校 (通称エコール・デ・ボザールまたはボザール)は、ルイ18世がパリの中心地に設立、1819年開校。芸術家の養成を目的とし、彫刻、絵画、版画、金工、建築などのコースがある。

 

教員プロフィール

大巻伸嗣

東京藝術大学 美術研究科グローバルアートプラクティス専攻/ 彫刻科 教授
軽やかかつ大胆に空間を非日常的な世界に変容させ、鑑賞者の身体的な感覚を呼び覚ますダイナミックなインスタレーション作品を発表。《ECHO》シリーズ、《Liminal Air》、《Memorial Rebirth》、《Flotage》など様々な手法で、空間・時間・重力・記憶をキーワードに、「物質と空間・存在」をテーマとして制作活動を展開する。見ることのできないものを可視化し、体感させることで、新たな身体的知覚空間を作り出すことを試みる。近年の、民家を使っての《家》シリーズ(いちはらアート×ミックス、越後妻有アートトリエンナーレ2015、足立区民家2016)では、積み重なった時間と記憶を、光を使って闇の空間の中に出現させるインスタレーションを展開している。

 

小沢剛

東京藝術大学 美術研究科グローバルアートプラクティス専攻/ 先端芸術表現科 教授
1965年東京生まれ。東京芸術大学在学中から、風景の中に自作の地蔵を建立し、写真に収める《地蔵建立》を開始。93年からは牛乳箱を用いた超小型移動式ギャラリー《なすび画廊》や《相談芸術》を開始。99年には日本美術史の名作を醤油でリメイクした《醤油画資料館》を制作。2001年より女性が野菜で出来た武器を持つポートレート写真のシリーズ《ベジタブル・ウェポン》を制作。2004年に個展「同時に答えろYesとNo!」(森美術館)、2009年に個展「透明ランナーは走りつづける」(広島市現代美術館)を開催。2013年には『光のない。(プロローグ?)』(作:エルフリーデ・イェリネク)において、初めて舞台演出、美術を手がける。2013年より、歴史上の実在する人物を題材に、事実とフィクションを重ね合わせ、物語を構築する《帰って来た》シリーズを制作。

 

薗部秀徳

東京藝術大学 美術研究科グローバルアートプラクティス専攻 講師
茨城県生まれ。東京藝術大学美術学部講師。専門は木工における造形と技術の研究や生活における器物の造形研究、手道具の現代社会における有効性の教育研究など。現代社会の中でより良い木工のありかたとその実現について考察しながら、展示を通じて造形作家活動を行う。2008年「工藝考」展出品。2011年神戸ビエンナーレ大賞受賞。2012年にはイスア推進会議に参加、農村舞台客席を制作。2013年順天湾国際庭園博覧会出品。

 

エルザ・カヨ

パリ国立高等美術学校 芸術実践 教授
ペルー生まれ。リマでビジュアル・アーツを学んだ後、チリのサンティアゴで演劇を学ぶ。70年代後半にヨーロッパに移り、ブリュッセルで現代アートの本屋を始め、アートシーンに関わる。1982年に15分のビデオ作品《Qui vole un oeuf, vole un oeuf (卵を盗む者は卵を盗む)》を発表し、MoMAニューヨーク近代美術館とポンピドゥー・センターに所蔵されている。その他のビデオ作品に《Nez, Gorge, Oreilles(鼻、喉、耳)》、《Le Java》、《Homes & Gardens》など。16㎜フィルムで制作した作品に《Que sais-je?(私は何を知っているか?)》、35㎜フィルムの作品に《Allégorie: Où sont passés les chameaux?(アレゴリー:らくだ達はどこへ行った?)》、《Obstacle au mouvement. Didier Vermeiren -Sculptures et Photographies-》などがある。最近では、写真作品《Figures》を発表。カヨは常に映画と視覚芸術のあいだで対話を続けながら、自らの表現を発展させている。

 

クレリア・チェルニック

パリ国立高等美術学校 芸術理論 教授
パリ高等師範学校卒業、哲学でアグレガシオン(1級教員資格)取得。2009年にパリ=ソルボンヌ大学で芸術哲学についての博士論文(主査:ジャクリーン・リヒテンシュタイン)で博士学位取得。チェルニックの研究は、ルドルフ・アルンハイムやエルンスト・ゴンブリッチなど芸術の心理学者や、モーリス・メルロー=ポンティなど初期の現象学論者の考える芸術と理論の関係に根ざしたものである。様々な雑誌等で発表されている論文では、心理描写と現象的経験の関係を扱うものが多いが、近年はとくに日本の現代美学について研究している。近年発表した論考に、黒澤明の『七人の侍』の哲学性についてまとめたエッセイ(2012)や、映画に登場するカフェについてのエッセイ(2017)、映画の哲学性についてまとめた本に『The Eye and The Objective』 (2013) 、『Perception-Cinema』 (2014)などがある。