概要
戦後80年という節目の2025年に、アジアを含む日本の近現代美術について、変化を感じさせるいくつもの展覧会が企画されました。中でも、国立新美術館「時代のプリズム:日本で生まれた美術表現1989-2010」、横浜美術館「いつもとなりにいるから」の企画者には「日本」語話者「日本人」とは異なる視点も相俟って、近現代東アジア美術史の語りの幅を広げました。東京国立近代美術館の「記録をひらく 記憶をつむぐ」展は、長年にわたるアジア関連の展覧会開催を踏まえての所蔵作品による企画で、近代と現代の接続へ積極的な問題提起を潜ませていました。
日本の、特に美術館における近現代美術史を扱う展覧会は、いわゆる「戦前・戦中」と「アジア」の問題を注意深く扱ってきた歴史がありましたが、2025年の展覧会を見渡せば、その閉塞的な状況は緩やかに変わりつつあると感じます。企画者の多様性の広がり、展覧会の積み重ねの上に少しづつ道を広げてきた学芸員・美術館の努力が、新たな語りへの可能性を見せている現在、さらなる飛躍に向けて、シンポジウムという形でさまざまな対話をしたいと考えます。
上に挙げた企画展の企画者に参加してもらいその内容を振り返りつつ、美術館以外の場所で進む研究から美術館に期待される視点も紹介し、その上で、今後に向けて美術館がどういう場を作っていかれるか、その応援を美術大学のグローバル・アート・プラクティスの立場から行なっていきたいと考え、2日間のシンポジウムを開催いたします。
登壇者
- ゲストパネリスト (登壇順)
岡部あおみ | 金智英 | 尹志慧 | 鈴木勝雄 | 日比野民蓉 | 堀川理沙 - グローバルアートプラクティス専攻
李美那 | 相馬千秋 | 灰原千晶 - 同時通訳
Art Translators Collective (アート・トランスレーターズ・コレクティブ)
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- 開催日時
2026年3月20日(金)―21日(土)10:00-17:00(予定)
(対面開催のみ。アーカイブとして録画をしますが、オンライン配信の予定はありません) - 場所
東京藝術大学美術学部 上野校地中央棟第一講義室
(下記リンクの地図の7番)
https://www.geidai.ac.jp/access/ueno - 言語
日本語(日英同時通訳あり)
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- 主催
東京藝術大学大学院美術研究科グローバル・アート・プラクティス専攻 - 後援
公益財団法人日本博物館協会 - お問い合わせ先:
東京藝術大学・グローバルアートプラクティス専攻
李美那 lee.mina@fa.geidai.ac.jp
gapstaffs@ml.geidai.ac.jp
